2012年4月29日日曜日

168の脳血管障害




脳血管障害の種類

脳血管障害のうち急激な発作性の障害を脳卒中といい、脳の血管が破裂して起こる「脳出血」や「くも膜下出血」といった出血性病変と、脳の血管が詰まって起こる「脳梗塞」や「一過性脳虚血発作」などの虚血性病変とに分かれます。脳梗塞は、さらに「脳血栓」と「脳塞栓」などに分けられます。

●脳出血  
脳の細小動脈が破れて出血し、脳の中に血腫ができて神経繊維や脳細胞を傷害するもので、ほとんどが高血圧に起因するもので、動脈硬化によりもろくなった血管を破裂させまて生じます。脳のどの部分にどの程度の出血が起きるかによって症状はまちまちですが、多くの場合、気分が悪くなり、頭痛、めまい、吐き気などを訴え、嘔吐、失禁などもみられます。重症の場合には昏睡状態に陥り、いびきをかき、そのまま死亡してしまうケースもあります。比較的軽症の場合でも、半身に起きる顔面や手足の麻痺、言語障害、感覚麻痺や過敏症、意識障害などが生じ、回復後もこれらの症状が後遺症として残ることが少なくありません。 脳出血は作業中や精神的興奮から急に血圧が上がったときに起こりやすいといわれます。


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●クモ膜下出血
クモ膜下とは脳を覆う硬膜、クモ膜、軟膜という三枚の薄い膜のうち一番内側の軟膜と二番目のクモ膜との間のことです。クモ膜下には比較的太い動脈が走っていますが、その動脈が枝分かれする部分にできる動脈瘤が破れて出血を起こすのがクモ膜下出血です。働き盛りの40~50歳代に多い疾患です。主な原因は高血圧ですが、遺伝(による脳動脈瘤)、動脈硬化、脳動静脈奇形なども要因に挙げられ、正常な人でも発症します。
症状は、突然、頭全体あるいは後頭部から首筋にかけて、頭が割れるような激しい頭痛を起こすことが特徴です。吐き気や嘔吐、髄膜刺激症状(ケルニヒ徴候)を伴い、ひどい場合は意識の混濁も起こります。脳自身が傷害される訳ではないので、手足の麻痺が残ることはほとんどありませんが、脳血� �攣縮による脳梗塞が起きたり、後になって水頭症を起こすこともあります。
くも膜下出血は、発症と同時に2割が即死し、手術の前までに3割が、さらに出血の後遺症で2割が命を落とすか寝たきりになるという大変怖い病気です。

●硬膜下血腫
頭を強く打つなどの外傷によって、硬膜とクモ膜の間に出血を生じます。急性型と慢性型があり、慢性型の場合は頭を打って2~3ヶ月してから症状を出すことがあります。治療法は血腫除去です。


足に小さな赤い水ぶくれ

●脳梗塞 
脳の血管が血栓によって詰まり、そこで血液が止められてしまいその先の組織に酸素と栄養素が供給されず、脳組織が壊死して脳卒中の症状を起こす疾患です。原因となる血栓がどこで発生するかによって、「脳血栓」と「脳塞栓」に分けられますが、いずれも動脈硬化があると血管が塞がれやすくなります。脳卒中における発症の割合は、脳出血が30%であるのに対し、脳梗塞は70%と、以前に比べて増加傾向にあります。

●脳血栓
脳動脈の内腔が狭くなって、血流量が減少して、脳組織が酸素・栄養不足から変性壊死し、機能が消失した状態をいいます。脳の中の血管で血栓が作られ、そこの部分の血管の内膣を塞いでしまうことによっ� �発症します。動脈効果の進んだ高齢者に起こりやすく、また、冬などの血圧が低いときでもよく起こります。太い脳動脈が血栓により少しずつ詰まっていき脳梗塞になる「アテローム血栓性梗塞」と、脳内の細い穿通枝が詰まって小さな脳梗塞を起こす「ラグナ梗塞」があります。症状の前触れとして、時々短時間のめまい、しびれ、手足の軽い麻痺、言葉のもつれなど一過性脳虚血発作の症状を繰り返していることがあります。脳血栓では多くの場合、意識障害の出方は軽いのが普通です。


頭痛、目の痛み頭痛

●脳塞栓 
心臓など脳以外の場所でできた血栓が血流にのって脳に運ばれ、そこで脳血管を塞いでしまう疾患です。脳血栓とほとんど同じ症状がみられます。血栓は心臓にできることが最も多く、弁膜症や生まれつきの心臓病、あるいは心筋梗塞などで血栓ができることが主な原因です。めまいや痺れなどの前触れのある脳血栓と比べ、脳以外の場所から運ばれた血栓が脳血管の中で詰まる脳塞栓は、何の前兆もなく突発的に発症するのが特徴です。

●一過性脳虚血発作 
脳の循環障害により一過性に脳局所症状を呈する発作で、多くは数時間以内に回復します。運動麻痺、感覚障害、失語症、視力・視野障害など虚血部位に対応した症状が現れますが、原因には� �動脈や脳動脈の動脈硬化性病変から剥離した微少な血栓による小塞栓が考えられます。 

●高血圧性脳症
急な血圧上昇により、脳圧が上がり脳にむくみが生じた結果、激しい頭痛、悪寒、嘔吐、視力低下、軽い意識障害、物忘れ、言語障害などが起こる病気です。時間の経過と共に痙攣、昏睡に陥ることもあります。この症状は腫瘍や妊娠中毒症、腎臓病など元の病気を治療して血圧を下げることで快復します。


●脳血管性痴呆 
老年痴呆には、脳血管性痴呆と原因不明のアルツハイマー型老年痴呆があります。脳血管性痴呆は脳の動脈硬化によって細い血管があちこちで詰まり、脳の機能が全体的に低下するために現れる痴呆です。多くは脳卒中(ほとんどが脳梗塞)が原因となっています。アルツハイマー型老年痴呆と違い、脳血管性痴呆で人格が崩壊することはありません。
根本的な治療法はなく、片麻痺、歩行の障害、動作の遅さ、発音の不明瞭などの症状から、進行すると言葉も発せず、飲み込みも出来ず、寝たきり状態になります。

●もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)
頭蓋内(内頚動脈終末部からウィリス動脈輪部位)での主幹動脈が徐々に狭くなっていく病気で、もやも� ��した異常血管網を示します。若年者では虚血性障害、成人では出血を起こすことが多く、原因はよく分からず手術や治療薬に根治性はありません。

●その他
1)血管奇形(海綿状血管腫、静脈性血管腫など)
2)特発性頚動脈海綿静脈洞瘻
3)その他(硬膜動静脈奇形など)



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